製品設計においては、製品が正しく機能し、製造可能な部品形状を決め、組立、動作、強度などを検討する必要があります。2次元設計では、設計段階でこれらの検証が困難なため、設計の仕様概要が固まった後、物理的に試作品を製作し、組立性や機能評価を行っていますが、製品によっては物理的試作品を作成することが不可能な場合もあります。このような場合、設計の後工程や製造の後工程で不具合が発見されると、その修復に多くの時間やコストが必要となると同時に、納期の遅れにもつながる問題があります。
当社ではパソコン上に現場と同じラインを再現し、例えば、CADでは動かすことの出来なかったロボットをMotoshimを用いてティーティングを行い、適切な工程配置を実現。時間やコスト減、品質の向上、現場での確認作業の省力化による納期短縮を実現しています。

ロボット動作は複雑なため通常のCADではどうしても大きく余裕を見てロボットシステムを設計しなければなりませんが、オフラインティーティングシステム なら設計途中で製造工程を考慮し、実際の製造現場における問題をあらかじめ回避することが可能です。この方法を用いることでロスを極力押さえ、投資効率の高いロボットシステムを設計することが可能となります。

Motoshim EG の導入により、実製作に入る前の3Dモデルによる設計の最適化や改良、検証・解析を可能にするデジタルプロトタイプが入手でき、レイアウト作成が容易となり、ティーティング作業の短縮、ライン全体の概算のタクト検証が可能となります。また、動画を保存することが可能なため、ライン全体のイメージを伝えることが出来るのでコンセンサスを図ることが容易となります。

安川電機のロボット専用シミュレータソフト。ロボット本体と言語が同じであるため、
オフラインデータをそのままロボットへアップロードすることが可能となります。

実績:Motosim-EGを使用した設備能力の検証